神之木 花怜

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「じゃあこの問題を……神之木さん。」 名前を聞いただけで、机に突っ伏していた男子はすぐに起き上がる。 「はい」 声を聞くだけでふわふわした空気が流れた。 「There are-……」 「Nice!……とってもいい発音ね!」 席に座る姿さえ美しく見えてくる。 運動さえ苦手らしいが才色兼備な神之木さんが、変態だと知ったら皆はどんな反応をするだろう? 「また神之木の事考えてんのか。」 授業中も休み時間も神之木さんの事を考えている俺に、呆れたように話しかけてくるリク。 「だってさ……」 神之木さんを知るって言ったって、どうすれば知れるんだ? ,
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