神之木 花怜

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「……わかった、つきあってくれてありがとな。」 「……おう」 そんな会話をしている内に、目的地に着いたようで神之木さんは足を止めた。 「中庭か……」 大きな木の下に遠くからでは分かりづらいテーブルとベンチがあって、広いスペースがある中庭。 「恵ちゃん!お待たせ!」 神之木さんがベンチに座っている女子に声をかけた。 “恵ちゃん”と呼ばれた彼女は、笑顔で手をふりながら「待ってたよ~」と応えている。 「ごめんね。……それで、こちらがさっき話した橘くん。それと橘くんの友達の山崎くん。」 神之木さんが俺たちを紹介すると、じっと見つめてきた。 ,
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