Red Wine

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「誰にも言わないんなら、、、ほんの少し付き合ってもいいですけど」と答えると、 彼女は、無邪気に笑いながら、 「そうしようよ、、、ねぇ」と言う。 僕は、 「じゃあ、僕が先に出てますので、10分位したら来てください。 駐車場の先にいますから。 でも30分以上は待ちませんから。 それと、浴衣は着替えたほうがいいと思います」 「なぜ?」 「また、はだけてますよ」と僕は答えた。 駐車場の地面に座り、煙草を吸いながら彼女を待っていると、コツコツと音させながら、ジーンズと白いブラウスにヒールの低いパンプスに着替えた彼女が小走りでやってきた。 「御免、待たせちゃったね」 「あのー、本当に誰にも言わないで下さいね、首になりたくないんで」 「約束するわ。 ところで、君、名前は?」 「君でいいですよ」 「じゃあ、君は私のこと、何て呼ぶの?」 「保母さんでしょ? 先生でいいですか? 多分、名前なんか知らないほうがいいと思うから」 「そうね、、、そうよね」と彼女はなんだか少し悲しげな声で言う。 僕はログハウスまで、彼女を連れて行き、テラスに腰掛けながら、 「ここだと、ホテルの光も届かないし、木々も生い茂っていないので、星がよく見えるでしょう」と言い、ウィスキーを飲み、彼女にボトルを手渡した。 「心配しなくてもいいですよ、酔っぱらった女性を襲ったりする趣味は有りませんから。 それに、その気なら、昨日の晩、すでにやってますから」と言い、 「でも、昨日みたいに、むちゃ飲みは、しないで下さいね」と言い足した。 彼女は1口飲んで、ボトルをテラスのデッキに置く。 しばらくの間、星を見上げていた彼女は、 「本当に綺麗ね、東京じゃ見れないわ、こんな星空」と言い、 「君は、何でこんな所ろで、バイトしてるの?」 「別に何処でもよかったんです、住み込みで食事が付いていれば」 「君、何処の大学生?」 「高校中退です、来月、18に成ります」と答えた。
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