Red Wine

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「嘘、信じられない、すごく、落ち着いてる」 「先生は?」 「私は、短大卒業して直ぐに保母に成って、今年で3年目。 私は2女だから、気軽に生活してたんだけど、、、去年、兄を交通事故で亡くして、、、」と言って溜息を吐き、 「私の実家は、静岡にあるお茶屋さんで、、、それで、両親が私に家を継いでほしいって、、、それで、来月、お見合い、、、」と言った。 「だから、あんな無茶な飲み方してたんですか、昨夜?」 「そうかも、、、」と言いまたウィスキーを飲み、 「昨日の晩、飲みながら先生たちと話してて、、、私、中学、高校と、私立の女子校だったの、、、だから、あんまり男の人との経験なくて。 私が行ってた短大は4年生の大学とキャンパスが同じで、クラブとか同好会とかも、同じだったの。 それで、、、入学して半年位して、同好会の1つ上の先輩と付き合い始めたのね。 卒業して、保母さんに成った後も、しばらくその先輩と付き合ってたんだけど、半年位したら、だんだん連絡が取れなく成ってきて、しばらくしたら、その彼から短い手紙がきたの。 ”別れたい”って。 それっきり。 その後は、仕事上、独身の男の人と出会う事もなくて、、、それでもって、来月、お見合い、、、なんか悲しいじゃない、そんな人生。 そしたら、自棄飲みしちゃった」と言う。 僕はウィスキーを飲み、煙草に火を点け、 「でも、、、下手な恋愛をして、切傷つくより、もしも、もしもですよ、そのお見合い相手と気が合えば、それでもいいんじゃないですか?」と言うと、 彼女は、 「君は、もちろん経験あるよね?」と僕の目を覗き込むように聞くので、 僕はまたウィスキーを飲みながら、 「はい」と答える。 「何人ぐらいの女性と?」 「7,8人です」 「じゃあ、君、結婚するまでに、あと何人位の女性と関係すると思う?」 「それは、わかりませんけど、Sexの行為自体には幻想がないし、僕にとっては、心のつながりの方がもっと大切なので、Sexという行為自体は、もちろん好きだけど、あまり重要じゃないんです。 だから気が会う女性に出会って、条件がととのっていれば、いつでも、結婚します。」
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