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ただ。
常に言われているからこそ疑わしいにも拘らず、常に言われているせいで『その何パーセントかは本気に違いない』とも考えてしまう私。
人の心って摩訶不思議。
てな訳で今日も私は、三十路目前の肌を晒したまま、ご機嫌にスニーカーを履いてしまった。
ドアの外に出ると、当然のごとく鍵を出して、施錠する彼。
一人暮らししている部屋の合鍵を渡したのは勿論私なんだけど、家主がいるのにそこまでやってもらうのは甘えすぎ?
思い付きで反省した私は、彼が私に左手を出すその前に、彼の左手に飛びついた。
「ぅをっ! ナニナニっ? らぶらぶだねーっ」
腕に張り付く私をそのまま受け入れて。
彼は何故かくねくねしておどけながら、判りやすく照れてくれた。そんな彼が、カワイイ。
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