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二人の付き合いが始まるが、ある日奥田はいつも松波さんが誘いを断る事がある日が出てくることに不思議に思った。
それは決まって金曜日の夜だった。
どんな用事があるのか聞いても答えない。
ただ笑っているだけだった。
奥田は好奇心に駆られてしまう
そしてある日の金曜日に松波さんの後を付けて行く事にした。
松波さんは飲み屋が立ち並ぶ繁華街へと向かっていた。
一人で飲みに行くのか、それともまさか男が出来ているのではないか
奥田は二またをかけられているのではないかと思い始めていた。
松波さんは、あるお店の前で止まると中へ消えていく。
そのお店は普通のお店の様な看板だった。
なかへ入ってみると何ともきらびやかな作りになっていて壁はミラーバリーだった。ステージまであった。
奥田は、店の死角になる所に席を取るとウィスキーを頼んで飲み始める。
松波さんは奥田とは反対側の席に一人で座っていた。
奥田は一人で座って飲んでいる松波さんを見て内心ほっとしていた。
男がいるわけじゃないと言う事が解ったからだ。
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