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でも何故一人で飲んでいるのか疑問は深まるばかりだった。
しかし、その疑問もこの後、解消することになる。
このお店の中にあるステージにライトが付いた。
そのステージにパンツ一枚になっている筋肉もりもりの男性が立っていた。
そして、その男性を見る松波さんの目付きが変わる。
獣を狙うハンターの様な目付きになっている。
そして、スタッフの方に黒い革の鞭を手渡されると手馴れた様子で手に持ちステージに上がる。
そして、奇声を上げながら相手を罵倒し、鞭を振るう。
店内に鞭のしなる音が響く。
松波さんの顔は恍惚の色をしている。
いつもの大和撫子の松波さんじゃない。
そのギャップに奥田は声を発することが出来ずにただ茫然とその光景を見ていた。
松波さんはSだったんだと理解した。
奥田は松波さんのもう一つの顔を見て自分と合うと確信していた。
何故なら奥田がMだからだ。
ステージの演技が終わると奥田は、松波さんの所に行く。
「松波さん、こんな趣味があったんですね。」と声をかける。
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