完璧な彼の意外な秘密

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私の彼はとても顔の整った非の打ち所が無い文武両道な高校三年生 …でも最近彼には誰にも言えない秘密が出来たのか週に2、3回程度の頻度で私よりも先に帰っていた そんなある日私は勇気を出して彼の後をこっそりついて行った 彼はスーパーに寄り食材等を買ってから商店街を真っ直ぐ抜け左に曲がった場所…其処にポツンと建っているボロアパートに入って行った 「…どうしよう…付いて行こうかな??」 私はこのまま戻ろうとしたがここまで来たら…と思いながら彼が入って行った部屋へ向かったのだった 【203】号室と書かれた扉の前に行くとそこには確かに彼の苗字が書いてあるテンプレートがあった 「…よし!!」 私は覚悟を決めインターホンのボタンを押した するとそれと同時に扉が開いた そしてそこには彼が立っていて私を見るなり驚いた顔をしていた 「あ、あれ??どしたの、こんな所に来て」 彼はそんな事を言っていた…私はそれに文句を言おうとした時に奥から六歳ぐらいの女の子が走って来た またその他にも沢山の元気な子供達が5、6人走って来た 「おにいちゃん、このおねぇちゃん誰?」 と子供達を代表する様にとても可愛らしい女の子がそう尋ねてきた それに彼は見た事の無い笑顔で 「聞いて驚け、このお姉ちゃんはな俺の彼女だ!!」 と答えた 子供達がそれに口々に文句を言っていたが彼はそんな事を気にせずその子達を奥へと促した そして私に向き直ると気まづそうに 「あー、その黙っててごめん…実は俺の両親は離婚してて…」 とそう言い始め…私はそれを黙って聞いていた 「…それで俺がこの兄弟達の面倒を見てるんだ」 最期まで彼は言い終わると苦笑いをしながら 「こんな…面倒事を抱えてる彼氏なんて要らないよな…?」 と呟いた それに私は彼を抱き締めながら 「そんな事無い…!私は貴方だから、好きになったの!どんな事があっても絶対嫌いになんてならない!!」 と叫ぶ様に言った それに彼は応えるように強く抱き締めてくれた…
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