かあさんの星

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くみこは38歳、よしあきは24歳… 母子の年齢差は14歳… 母子の間には、深刻な事情がありましたので、よしあきがお嫁さんをもらうことが難しい状況になっていたと言うことでありました。 くみこは、14歳の時に北条(松山市)の中学校に在籍をしていた時に先輩からの紹介で衣山にあります男子校のカレと付き合っていましたが、チジョウのもつれが原因でトラブってしまった後にレイプの被害に遭ってしまったのでありました。 よしあきは、その時にくみこの胎内に宿していました小さな命でありました。 くみこは、よしあきを出産しましてよしあきに最初のお乳を与えましたが、その直後に乳児院の職員の手によりまして、別れ別れになってしまったのでありました。 よしあきは、生まれてから3日目に桜井で暮らしている子供のいない夫婦のところへ養子縁組となりました。 よしあきの本籍地は今治市の育ての両親の家がある場所となっていました。 よしあきは、中学校3年の夏頃に育ての母親が家出をしまして行方不明になってしまったので、育ての父親は荒んでしまいまして、酒をあおって無気力になってしまったのでありました。 この時、育ての父親の兄夫婦が新しいお嫁さんを見つけてあげるからと言いまして、くみこを紹介しまして、新しい職場へ転職をしまして、やり直しの機会を与えましたが、育ての父親は、新しい職場になじめずに、もめ事を起こして家出をしたあげくに、竜岡(玉川町)の国道で大型トレーラーにはねられて自殺をしてしまったのでありました。 よしあきは、進路未定で中学を卒業することになってしまいましたが、くみこの知人の紹介で東鳥生にあります製造工場に就職をしまして、働きながら松山市にあります通信制高校に通いまして高校卒業の資格と語学検定の資格を取得しました。 よしあきは、通信制高校卒業後も引き続き製造工場で働いていました。 しかし、よしあきの心のどこかでは満たされない部分がたくさんありましたので、満たされない部分を満たすためにくみこに愛を求めていたのでありました。 よしあきは、毎晩のようにくみこに愛を求めるためにくみこが寝ているふとんに入りまして、くみこの身体をむさぼり続けていたのでありました。 このままでは、よしあきは本当にダメになってしまう… どうすればいいのか分からない… くみこは、日増しにコンパイして行くばかりでありました。
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