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テレビをつけた時、ケーブルテレビで放映されている恋人募集の番組をしていたのでありました。
よしあきは、恋人募集の番組を見てますます怒り気味になっていましたので、テレビを金属バッドで叩いてしまったのでありました。
「よしあき…どうしてテレビに八つ当たりをするのよ…」
「やかましい!!ケーブルテレビが恋人募集の番組をしているのでイライラしているのだよ!!オレは…生まれた時から縁に恵まれていないのだよ!!」
「縁に恵まれていないのだよって…どうしてはじめから決めつけているのよ…」
「何やオドレ!!まだ言いたいことがあるのか!!ああ!!何とか言えよ!!オレに幸せになってほしいって軽々しく言ったな!!もう許さないからな!!」
よしあきは、くみこにこう怒鳴り付けた後にちゃぶ台をひっくり返しまして晩ごはんを全部ぶち曲げてしまったのでありました。
くみこはこの時、よしあきのイライラに対応することができなくなっていましたので、どのようにすればよいのか分からなくなっていたのでありました。
くみこは、よしあきに結婚をしたらお給料を自由に使えない…自由な時間がなくなる…お給料が少ない男の人は結婚をすることができない…少ないお給料でどうやってお嫁さんを養うの?…お給料は上の人が上げてくれるから…とばかり言い続けていましたので、よしあきの気持ちは知らないうちにヒヘイをしていたのでありました。
どんなにがんばってもお給料が1円も上がらない…手当ても1円もでない…保険料とお昼のお弁当代を差し引いて7万8500円のお給料が10年近くも続いていましたので、よしあきの気持ちはショッケンでは働くことができないと思っていたようでありました。
くみこも、このままではよしあきにお嫁さんが来てもらえなくなるのではないのか…お給料が少ない状態だと結婚が不利になってしまうので、少しでもいい条件の職場へ転向させた方がいいのではないのかと思っていたのでありました。
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