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結婚をしたら仕事をやめろだなんて、あんまりだと言って反発をしていたのに対して、大村さんの知人の県議会議員は少子高齢化がどーのこーのと言いまして正論ばかりを並べてゆかさんにショッケンをやめろと一点張りになりまして、話し合いは平行線をたどっていたのでありました。
ああでもないこうでもないと言い続けていましたので、話し合いは平行線のままとなっていましたので、この時販売企画の部長の女性が出て来まして、要求を受け入れてほしいと説得をしたのでありました。
ゆかさんは、これ以上反論をする気力がありませんでしたので、大村さんからの要求を全面的に受け入れることにしたのでありました。
ゆかさんは、くみこからの要求を受け入れると言うことでくみこに屈してしまった後に『アタシが製造工場の従業員さんたちを見下したのだから、アタシが悪者になればいいのよ…ショッケンはもともと行きたい職場ではなかった…親族のコネで入社をしたのだからやめて当然よ!!』と言いまして、居直ってしまったのでありました。
8月29日に、大村さんはゆかさんを連れて桜井にありますよしあきとくみこの家にやって来たのでありました。
大村さんは、くみことよしあきに今回のお見合いのイキサツについてこう言ったのでありました。
「くみこさん…あんたね…こっちは相当な労力を使ってゆかさんを説得したのだよ…くみこさんの要求通りにゆかさんはショッケンをやめてしまった…というよりも、くみこさんがゆかさんをやめさせたのだよ…キューデン本社でやりたかった企画のお仕事をするな!!製造工場の従業員さんたちを見下したことをあやまれ!!…そう言うから、泣く泣くこっちはゆかさんを製造工場の工場長さんに土下座をさせたのだよ…くみこさん!!」
この時、ゆかさんは『もういいのです…』と言いまして大村さんを止めたのでありました。
その上で、ゆかさんは『もういいのです…ショッケンはもともと親族のコネで入社した会社なのです…25歳になって、気がついたのです…だからもういいのです…』と力ない声で大村さんに言ったのでありました。
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