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9月7日より、よしあきはJR松山駅の近くにありますキスケの本店の中の温泉施設に再就職をしまして、ふろそうじの仕事を始めたのでありました。
今のお給料は、前の職場にいた時の金額から大幅に落ちまして、手取り6万8000円になっていましたので、よしあきは少ないお給料でどうやってお嫁さんを養って行けばよいのか分からなくなっていたのでありました。
ゆかは、よしあきのお給料だけでは結婚生活ができないのでもう一度外へ出て働くために人妻専門のデリヘル店に入店をしたのでありました。
しかし、くみこはゆかに要求を突きつけるだけ突きつけてショッケンをやめさせたことについてかわいそうなことをさせてしまったとは思っていませんでしたので、知らないところでお嫁さんをそまつにしていると言うことには全く気がついていないのでありました。
くみこは、ゆかがデリヘル店でかせいだお給料を『貯金してあげるから…』と言いまして、2万円をゆかに残して、残りの金額は貯金と言っておいてふところに隠してしまったのでありました。
ゆかは、くみこが貯金をしてあげるからと言う言葉は最初から信用していませんでしたが、どっちかと言えば『アタシはショッケンの製造工場の従業員さんたちを見下したから悪者になってしまった…アタシがガマンすればいいのよ…アタシがショッケンをやめて家に入ったのだから、いつかは幸せになれるから…アタシがキューデンで販売企画の仕事をしていたことがいけないのよ…だからショッケンをやめたのよ…』と言う気持ちになっていたので、ゆかがガマンすれば幸せになれると思いまして、ガマンを通していたのでありました。
よしあきも、製造工場で最後にいただいたお給料は5000円札だけ手元に残して、あとは全額ゆかに手渡してガマンを押し通して行くことにしたのでありました。
しかし、ゆかはショッケンは親族のコネで入社した会社と言っていましたが、本音はショッケンで販売企画の仕事がしたかったのでやめてしまったことを後悔していたのでありました。
あの時、やりたかった企画があったのよ…
それなのに、よしあきさんが『製造工場の従業員さんたちを見下したのであやまれ!!』とか『キューデン本社の人間と関わるから人を見下すようになってしまったのだよ!!』とか『キューデン本社の男と恋をするな!!』と言って、ショッケンやめろと言うから仕方なくやめたのよ…
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