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アタシは、赤茶色のバッグを持ちましていよてつ電車を乗り継いで横河原駅(東温市)まで行きまして、そこから特急バスに乗りまして、西条市の済生会病院前のバス停まで行きました。
赤茶色のバッグを持ってバスを降りたアタシは、臨海地区にあります公園へひとりぼっちで歩いて行きました。
公園に着いたアタシは、ベンチにこしかけてぼんやりと公園の風景を見つめていたのでありました。
アタシが座っているベンチから300メートル離れた場所に高校生カップルがいまして、お昼に食べるつもりでありましたお弁当を食べながら楽しそうにお話しをしているのを見たアタシは、たっくんを傷つけてしまったことを思い出してしまいましたので、ますます悲しくなってしまったのでありました。
たっくんにとっての女のコはアタシじゃないの…
もしかしたら…
たっくんは、むかし好きだった女のコへの思いが残っているのかな…
ねえたっくん…
お願い…
たっくん…
友泉を女のコとして見てほしいの…
友泉は…
50を過ぎても、恋する女のコなの…
たっくん…
ねえたっくん…
アタシは、たっくんへの思いがさらに強くなっていましたので、切なくなってしまったので泣いていたのでありました。
その日の夜は、ロッキー(パチンコ店)の裏手にあります小さなラブホに泊まることにしました。
アタシは、部屋に入った後にベッドのテーブルの上に赤茶色のバッグを置きまして、着ていたグレーのカーディガンとクリーム色のスカートを取った後にベッドに入りました。
ベッドに入ったアタシは、夢を見ていました。
シーンは、暗闇の森林で空はどす黒い積乱雲がもくもくとあがっていたのでありました。
不気味な風が吹いている…
アタシは、急いで森林の出口を探しているのに見つからない…
やだ…
一体何なの…
もしかしたら…
友泉…
レイプ魔に追われているかもしれない…
怖い…
アタシは、必死になりまして出口を探しているのに見つからないのでますます頭がパニックになっていたのでありました。
アタシは、途中で転んでしまったのでありました。
その時でありました。
アタシは、恐ろしい魔物の声を聞いてしまったのでありました。
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