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「友泉…友泉…聞こえているか…ワシは…闇夜の王さまだ…お前はどうしてたっくんを傷つけたりしたのだ…」
やだ…
怖いよ…
怖いよ…
「わたしのかわいい小魔物たちよ…たっくんを傷つけた友泉に一斉に襲いかかれ!!」
この時、アタシの周囲にゾンビが7~8体現れたのでありました。
「友泉…」
「友泉…」
「さあ、友泉…私たちと一緒にゾンビの国へ行こう…」
「たっくんを傷つけた悪い女は、ゾンビの国へ連れて行くぞ!!」
やだ…
怖いよ…
たっくん…
助けて…
「イヤァァァァァ!!」
アタシがゾンビに襲われそうになっていたところで目覚めたのでありました。
ああ…
怖かった…
アタシ…
ゾンビの国へ連れて行かれるところだったのね…
怖い…
この時、アタシはたっくんに会いたくなりましたのでバッグの中からスマホを取り出しまして電話をかけたのでありました。
「たっくん…友泉よ…たっくん…今…どうしているの…たっくん…たっくん…ごめんね…たっくんの気持ちを傷つけてしまってごめんね…友泉…悲しいの…たっくんがいないので…友泉…悲しいの…たっくん…ごめんね…たっくん…友泉…たっくんのことが好きなの…たっくん…たっくんは、友泉のこと好きなの…たっくん…もしかしたら…たっくんの胸の中には…むかし好きだった女のコへのまだ思いが残っていると言うの?…友泉のこと…女のコとして見てくれないの…友泉のふくよかな乳房についているキスマークを見るたびに切なくなっているの…たっくん…友泉…たっくんに抱かれたいの…友泉…たっくんにキスしてほしいの…友泉の…ふくよかな乳房にキスしてほしいの…」
電話口の向こうのたっくんは、アタシに『ぼくは…女のコはかあさんしかいないのだよ…』と優しく言っていましたので、アタシはうれしくなりまして涙をたくさん流したのでありました。
うれしい…
うれしいわ…
たっくん…
友泉…
うれしいの…
「たっくん…友泉…たっくんのこと…大好きよ…たっくん…これからも…女のコとして…友泉のことを愛して…友泉は…50を過ぎても…恋する女のコでいるから…あのね…アタシ…ひとりぼっちでラブホにいるの…玉津のロッキーの裏手にある小さなラブホにいるの…明日…迎えに来てほしいの…待っているわ…」
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