2人が本棚に入れています
本棚に追加
「守田、ん。」
牧野君は私の前で、乗ってきていた自転車にまたがる。
えっ、なに?
「ほら、早く乗れよ!」
私の方を向いて、少し照れながら言った。
えっ、、、い、いいの?
「でも私、重いし……」
「フラフラだったろ、素直に乗っとけ。」
「……ありが……と……」
これ、乗っていいのかな…?
私は牧野君のブレザーを持ちながら、横向きに乗った。
ああ、心臓うるさいなあ……
私が乗った瞬間、牧野君がゆっくりと自転車を漕ぎだした。
約7分で、最寄り駅についた。
その7分は私史上最も短い7分だった。
「気をつけて帰れよ!
今日はソッコー寝ろよ、10時間睡眠だからな!
それじゃ、また明日。」
駅前で降ろしてもらい、私は笑いながら、バイバイをした。
なんて、幸せなんだろう。。
最初のコメントを投稿しよう!