第1章

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あ、もうダメだ…… ダンボールが落ちそうになった。 落ちないように、私もそれを追いかける様に体が倒れていく。 「あぶなっ……!」 寸でのところで、私は、体を抱きとめられた。 この声……腕……服……… 「牧野君………」 この距離に私の心臓は、動きを止めない。 顔の距離が近すぎて……このまま…… 「美和あ!」 私は紗良に呼ばれて、びくっと心臓が跳ね上がった。 反射的に、私は牧野君と体を離す。 「ど、、どうしたの、、紗良、、、」 紗良……グッドタイミングで、バッドタイミングだね……… 「いやさあ、教室でみんなが美和を探してたからさあ…… それより、美和、今牧野と…」「わぁー!わぁー!わぁー!」 私は紗良の言葉を遮った。 恥ずかしすぎて、いても立ってもいられない! 私は紗良を押して、教室に戻った。
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