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それだけを言い残して、紗良は足早に去っていった。
まあ……そうかあ。。
だって、仲いいもんね……。
疑問なんて、何一つない。
二人は仲が良くて、片方が片方に恋心を抱く。
自然すぎる流れ。
そうか……
私達、今までこんな話したことなかったけどさ……
紗良……そうだったんだ………
紗良の気持ちなのに、私が制御していいものじゃないのに……
紗良が牧野くんのこと、好きなの、嫌だって……思ってる………
………そこの辺ぶらぶらしてようかなあ。
一人でいると、嫌な気持ちしか出てこない。
私、ヤな奴だなあ。
私が一人で歩いていると、
「あ!美和!
今一人なの?一緒に回らない?」
同じクラスの女子グループに誘われた。
私はその子達と、模擬店を回ったり、劇を見たりした。
楽しくって、この嫌な気持ちも忘れられそうな気がした。
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