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時を忘れるくらい、楽しい時間を過ごした。
嫌な気持ちも薄れていった。
時刻はもう3時。
あと一時間で文化祭は終わり。
時間が経つにつれて、風が強くなっていく。
ブレザーを着ようと思ったが、教室に置いていることを思い出した。
私は、ブレザーを取りに教室に向かった。
教室には、誰かがいた。
えっ……キスしてる……!?
近づいて見ると、その人達は私の知っている人だった。
紗良と………牧野君………
私はその場から駆け出した。
頭がもやもやでいっぱいだ。
ただただ、一刻も早く、逃げ出したかった。
私は、渡り廊下の側にあるベンチに座った。
はは………なーんだ、そういうことか。
紗良と牧野君は……付き……付きっ………
私は目から涙を流していた。
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