第1章

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時を忘れるくらい、楽しい時間を過ごした。 嫌な気持ちも薄れていった。 時刻はもう3時。 あと一時間で文化祭は終わり。   時間が経つにつれて、風が強くなっていく。 ブレザーを着ようと思ったが、教室に置いていることを思い出した。 私は、ブレザーを取りに教室に向かった。 教室には、誰かがいた。 えっ……キスしてる……!? 近づいて見ると、その人達は私の知っている人だった。 紗良と………牧野君……… 私はその場から駆け出した。 頭がもやもやでいっぱいだ。 ただただ、一刻も早く、逃げ出したかった。 私は、渡り廊下の側にあるベンチに座った。 はは………なーんだ、そういうことか。 紗良と牧野君は……付き……付きっ……… 私は目から涙を流していた。
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