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私と牧野君の間に、ひょこっと、頭が飛び出した。
「ちょっと美和！
誰が手のかかる子供よ！
私、美和に育てられた覚えはないんだけどぉ～？」
紗良が怒った顔で私を睨む。
睨むといっても、わざとらしく、だよ。
本気で、じゃなくてね。
そんな顔も可愛いなあ、紗良って。
「わっ、びっくりしたあ。
和泉、いたのかよ。。」
「いたのかよ、じゃないわよ！
牧野、また私のことバカにしてると思ってね！
美和まで味方に取ってさあ、」
そんな言い合いを私は、笑いながら見ていた。
そう、所詮は傍観者。
牧野くんと私はこれだけの関係なんだ。
紗良がいなければ、私と牧野君なんて、何の関係もない。
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