第1章

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「このLHRの時間は、文化祭について、決めたいと思います。」 先生が教卓に立ち、堂々と宣言するかのように言った。 文化祭という言葉の響きに、クラスメイト達がざわざわしだした。 「文化祭だってー!! いいね、なんか青春だね!!」 「だね! まあ、文化祭の前にテストあるけどね。」 紗良が後ろを向いて、私に声をかけた。 私と紗良は席が前後である。 ちなみに言うなら、牧野君は私の斜め前。 つまり、紗良の横である。 「忘れてた…… あーあぁ、私の青春もここまでか、、グフッ、、」 心臓をナイフで突き刺されたような一人芝居をする、親友を見て、哀れな気持ちになった。
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