第1章

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「バカみたいなことしてないで、 今日からちゃんと、勉強しなよ。」 私は数学のワークで、紗良の頭を軽く叩いた。 「ちげぇよ、守田! そいつは、バカみたいなんじゃなくて、既にバカなんだよ!」 いたずらっ子のような笑みで、紗良をバカにする牧野君。 しかし、バカにされても仕方ないと思う。 実は牧野君、このクラスで一番頭がいいのだ。 授業中、寝ることは多々あるものの、 それでも、90点代をとれてしまうのが牧野君である。 それなのに、塾や家庭教師などは全くしていないらしい。 私も、牧野君の頭の良さは本当に尊敬している。 ちなみに、私はクラスで二番目。
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