第1章

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「うっさい、牧野! あんたなんか、ちょっと頭の出来が良いだけでしょ!?」 紗良は涙目になりながらも、牧野君に反論する。 「和泉、そういうの、負け犬の遠吠えっていうんだぜっ! ことわざ、次のテストに出るらしいから、覚えておけよ!」 私達の周りの席の子達はみんな大笑いしていた。 「くっそぉ……牧野め…… 人をコケにしやがって………」 「まあ、牧野君の言ったことは全部事実だけどね。」 「美和、次のテスト、絶対牧野に勝ってよ! で、見返してやって!!」 「紗良もそれぐらいの心意気でテストに臨みなよ。」 というわけで、私は紗良の勉強を教えてあげることになった。
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