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「この手の問題は、この公式を使って……
例題みたいに解いていけば、ほら、解けるよ。」
夕方、橙色の光が差し込む時間に、私と紗良は教室に残って、勉強をしていた。
紗良は私が教えた通りに一生懸命問題を解いている。
「こんな感じ?」
「ちょっと待ってね………わ!正解!
やればできるんだね!紗良!」
私と紗良はハイタッチをして、はしゃぐ。
たった1問解けただけなんだけどね。
「じゃあ、この問、やってみて。」
「あっれー?守田と和泉じゃん。
なに、二人で勉強?」
ドアから入ってきたのは、牧野君。
こんな時間まで何してたんだろう。
「そーよ!勉強だよ!
次はあんたに勝つんだから!!」
紗良………その気でやれとは言ったものの……
「紗良、いくら私が教えても300点の点差は超えら
れないよ………」
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