調理法

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調理法

桃子が先生に連れて来られたのは大学の夏季休暇中の日、だった。 湾岸地域にある倉庫の1つに…肉達磨師匠、そして背の高いマッチョな男性と『作品』群… 「よく来たな、桃子さんよ。 コレがウチのチャーシューの秘密なんだよ」 「な、縄で縛られる…事が?」 「コイツらは縛られて感じる、そんな連中だ。 江戸時代にもあっただろ? 拷問の手法が、日本の縛り文化になっている」 桃子は不思議な感じでただ見ているしか無かった。 男女年代関係無く、肉達磨師匠が縛り上げた人は皆… 苦しみながらも軋み喰い込む荒縄の感触を楽しんでいる。 「俺は行為は興味ねえ。 ただ縛る、いかに美しい作品に縛り上げるかしかこだわらん!」
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