異世界一日目

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奥から何かが走ってくる音が聞こえ、一応警戒する 「…また、人間か、面倒な奴らよ…」 竜がそう呟くと、同時に草むらの奥から何かがこちらに飛び込んできた 「!…目標みーっけ…………ってえ?!人?!…しかもなんでこんなとこに子供が…」 「グオオオォアアア!!!」 「あっ……」 竜は、雄叫びをあげると 羽を大きく羽ばたかせて飛んでいってしまった。 …もう少し竜のおじさんと話してみたかったかも… 「っち、逃げられた……あぁー……。まぁ、いいか、とりあえず君は怪我とかない?」 「あ、うん…大丈夫です」 そっかそっかと安心したように頷き、お決まりの質問 「でも、なんでこんな所ににいるの?…ここは、一応一般の人は入れないはずなんだけど…」 「…えと、…」 なんて、説明しようか… 異世界からきました!…とかいっても 絶対怪しく思われるだけだろうし …うん、本当のことを言うのはやめておこう 「…ちょっと…迷ったの。助かったよお兄さん」 「迷う??……入り口には兵がいたはずなんだけど……、んー、まぁいいかっとりあえずここから出ようか~、危ないしねっ」
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