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「…ほんとは、もっと神様が早く気づかなきゃいけなかったんだ…、でも、僕よりも上位の神がこれを隠したがってね…最近まで知らなかったんだ…だから、これは僕が悪い、ごめんなさい…」
「?!ちょ……」
神様は僕に謝りながら無理矢理抱きしめてきた
「こんなことされても、許さない。」
「…ごめんね、こんな思いしてるのも知らずに…僕が甘かったんだ。この世界は珍しいことをすぐに調べたがる。きちんと確認しとくべきだったんだ…ほんとごめん…」
…………。
さっきまで脳天気な神様と違って、声のトーンは優しくなって…ずっと抱きしめてる
こんなに抱きしめてくれる人、いたっけな…
父さんも、母さんも…
最初は僕をすごく愛してくれていたけど…。
僕の力に気づいた瞬間、手のひらを返すように態度を変えた
暴力も増えて、ご飯もくれない、会話も…
ましてや、こんな風に抱きしめても…くれなかったじゃん
「……………兄さん以来、かも…人って…あったかい。…あ、神様人じゃない」
気づくと自然と僕は笑ってた
嬉しいって…久しぶりに感じたかも…
「やっと笑ってくれたねっ、よかったよかった~(笑)」
神様も、安堵の息…ほんとに申し訳なかったんだろうな…
そう思うと、神様の気遣いもすごく嬉しかった
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