第1章

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彼女はコスプレーヤーだ。 まあ、スタイルはいい方だし、胸もFカップと結構な肉体を持っているし、僕には申し分ない彼女だ。 しかし、僕はコスプレをしている彼女のことが実はあまり好きじゃない。 何でかと言うと、 そりゃあ、自分の彼女の可愛い仕草や姿を他の男たちに見られ、挙句の果てにはファインダーで覗かれ撮られていくなんて、考えただけでも嫌だ! その後、僕の彼女の写真をどんなことに使用するんだお前ら!! 考えただけでも身の毛がよだつ。 本当はカメラごと壊してやりたい気持ちだ! 今日もコスプレイベントに行くと嬉しそうに出かけていった。 僕は、彼女から 「みにきてね!」 と言われ、イベント入場チケットを渡されたが、やっぱりいい気分はしない。 でも、このコスプレ会場で変態や痴漢が、彼女を襲わないとは限らない。 彼氏としては、早急に会場へ緊急出動しなければならない。 彼女のコスプレは過激なものが結構ある。 よくあんなエロ・・・いや、恥ずかしい格好ができるもんだ。 周りの狼共の視線が気になる。襲うものなら殺してやる。 しかし、そんな過激なコスプレをする彼女にも欠点?というかおかしなところがある。 今年の夏、初めて海に彼女と行ってきた。念願叶ってのことだったが、付き合って3年。 僕がいくら誘っても 「また今度にしよっ!」 と言うばかりだったが、今年になってもう一度誘ってみたところ 「・・う、うん、がんばるね。行くよ。がんばるからね。」 と、一応了承を得た訳だが、「がんばる」の言葉が引っかかっていたが、海に到着してからその意味がわかった。
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