第二十六章

2/6
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
 春の日差しが照りつけるこの日、由奈とカケルは、喫茶店の一つのテーブルに座って、話をしていた。 「別れよう」  カケルは、真剣な眼差しを由奈に向けたまま、話を切り出した。 「偉そうに、あの子のどこが好きなのよ?」  由奈が言っているあの子とは、親友のルナだ。その事は、今日初めて、カケルの口から聞かされた。でも、由奈は、それを許してはいなかった。ルナは、カケルと由奈がつき合うと知った時、自分から応援することを、由奈に言ったからだった。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!