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「お前は何度間違えたら気がすむんだ?!学習能力はあるのか?!」
僕はまた上司に怒られている。
「おい!役立たず!!やる気あんのか?もういいから、とっとと帰れ!!」
そこまで言わなくてもいいのに!!この僕の課の上司は!!
言いたいことは、解る。
何せ、せっかくのお得意さんを自分の些細な大ドジで逃してしまったからだ。
いや、大ドジをしたくてしたんじゃない。
『するべく』して『してしまった』からだ。
『仕組まれた』・・・?!
そうに違いない。
何故なら自分は、上司に『生意気』だと睨み付けられ意味嫌い、些細なことで難癖をつけてくるからだ。
何で自分だけ?
皆、この『僕』の醜態を嘲笑ってる。
聞こえるよ。ひそひそ話が。
「あいつ、『追い出し部屋』行きだってね。」
「ざまあねえな。あいつとはもう仕事したくないし。」
何年も求職して苦労して就いた会社で、こんな仕打ちになるなんて。
『僕』って本当に駄目だ奴だな・・・。
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