1 僕は

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身体をゆっくり起こして辺りを確認する 僕は柔らかいベッドの上に寝かされていた 目の前の窓から見えるのは地平線まで続く広大な大地。 ここは、一体、、、 ふらふらした身体を、ぼやけていた視界をよく凝らして己を見る。 僕は、女なのか。胸の大きさは控えめで、胴体や足はとても華奢で折れてしまいそう。 髪の毛は長く、白っぽい透き通るようなクリーム色をしていて、まるで床まで届きそうなくらい長い。それでいて毛先はクルンと丸まっていてクセ気味になっていて、のばそうと引っ張ってもすぐに毛先だけ丸まってしまう。。 僕の名前はなんだ?僕はいくつなんだ?僕は誰なんだ? ベッドから出ようと足に力を入れると、 世界が大きな音を立てて下に落ちた。いや、僕自身が落ちたのだ。痛い。 冷たいフローリングに倒れ込むとベッドの下にいたクマのぬいぐるみと目が合った。こんにちは、君はとても可愛いやつだな。僕の家来にしてやろう。名前は、そうだな、まだちょっと、待ってほしい。とりあえず検討ちゅーということで頭文字をとってけんちゃんということにしておく。 よろしく、けんちゃん。
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