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「冗談だよ。誰が色気もない女に手出すかよ」
「……なっ!」
「おっじゃあ身体で払うか?」
「〇?△◇・・・!?」
「本当昔っから面白い奴だな。いいから来い。今日は疲れただろ」
梁取先生は、ポンと私の頭に手を乗せた。
それがなんだかあったかくて、胸がキュンっと締め付けられた。
いいのかな? 甘えちゃって。
でも他に行く所なんてないし。
中学の頃の私だったら、梁取先生と一緒に暮らせることになったら泣いて喜んでただろうな。
あの頃はこんな未来想像もできなかった。
早く大人になって、先生に女として見てもらいたいって思ってたけど、
大人になった今でも子供扱いされてるよ?
でもね、なんだかそれが心地いいんだ。
梁取先生は、昔とは全く違うキャラになっちゃったけど、優しさはあの頃のまま。
それが分かるから、昔の恋心が暴れ出しそうだよ……
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