◆二人きりの階段で◆ #2

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最初は軽快な音楽で人形たちは踊り、私たちを楽しませてくれた。 しかし、だんだん雲行きが怪しくなり、照明が暗くなっていく。 私は先生と手を握ったまま、固唾を飲んで海賊たちの行方を見守っていた。 飛び交う砲弾、巻き上がる水しぶき。 思わず先生の手をぎゅっと握りしめた。 ……先生は、 先生はどうして突然アトラクションになんて乗ったのか。 私が、ディズニーランドでデートするのが夢って言ったから? だから食べ物買ってくるって言って抜け出したの? ……まさか、ね。 まさか……。 昨日の階段での一夜が思い起こされる。 小指を絡めたあの時、 河本先生が来ていなかったら私たち何してた?
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