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それだけで私はドキドキして、包丁を持つ手が震えるというのに、
先生はこともあろうか漬物を食べた指を私の口元に近付け、
「ほら、上手いよ。舐めてみ?」
と言ってくるのだ!
指についた味噌を見つめ、硬直する私。
な、舐めてみ?って!
バクバクうるさい程悲鳴をあげる胸を、なんとか抑えつけながら、
チロっと舐めてみると、甘くてしょっぱい風味が口の中に広がった。
すると先生は満足そうに、
「な、上手いだろ?」
と言って、さっき私がチロっと舐めた自分の指をカプっと咥えて舐めたのだ。
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