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先生の唇が私の唇に触れる。
そっと、壊れ物を扱うかのように。
夏風がふわっと吹き、プールの独特の匂いが鼻腔を掠めた。
セカンドキスとも違う、ファーストキスともまた違う、三度目のキス。
ただ唇を重ねるだけなのに、どうしてこうも違うのか。
その時の想いによって変わる虹色のキス。
抱きしめ合い、重なった胸の暖かさが心地いい。
背中にまわした手に力を込めると、返事をするかのように先生も私をぎゅっと抱きしめた。
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