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先生はニカっと笑って更衣室の方へ歩きだした。
……また、いつも通り。
このままだったら、このキスもなかったことにされる。
先生の気持ちも分からないまま。
また、流される。
「先生っ！」
私の声に先生が振り返る。
初めて告白したあの日のように。
「ん？」
胸がドキドキする。
あの時も、こんな気持ちだった。
伝えなきゃ、私の気持ち。
今でも先生が好きですって。
ずっとずっと先生だけが好きでしたって。
伝えなきゃ。
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