◆言えない想い◆

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「ひっ…くっ……うっ」 涙が溢れて止まらない。 濡れた体を温めるように、体育座りをして体を丸めた。 …なに泣いてるんだろう、いい大人になってまで。 そう思うと、情けなくてまた涙が溢れてくる。 …振られたわけでもないのに。 告白すらできなかった自分が悔しい。 右手で髪をかき上げながら、唇を噛みしめた。
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