◇初めての告白◇ #2

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「足は曲げずに伸ばしてみて。 そうそう、ブラブラ~ってして、自分が魚になったイメージで。 そう、良くなってきた。いいぞ、藍沢、その調子」 誉められることが嬉しくて、疲れなんか忘れちゃうくらい夢中になって泳いでいた。 ああ、泳ぐことって気持ちいいんだ、なんて思えるくらい少し余裕ができてきて、水の中を見渡してみた。 太陽の光が光線となって水の中を照らす。 光の粒がダイヤモンドみたいにキラキラ光っていて、 ああ綺麗、気持ちいい、ずっとこうして漂っていたいって思った。 先生がいるから安心できる。 先生が私の手を握っていてくれるから。 ずっとこのままいれたらいいのに。 私だけの、先生になってくれたら……
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