◆甘い生活◆ #2

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やたらと激しく動悸する心臓が、怖い映画を観ているからなのか、先生と手を繋いでいるかなのか分からない程頭が混乱してた。 怖い場面になったら、先生の大きな手をぎゅっと握って、 それでもまだ怖い時は、手を繋いでいない方の手で、遠慮がちに先生のパジャマの裾をぎゅっと握った。 その時先生は、平然とした顔をして声一つ零さずにテレビ画面を見つめてた。 映画が終わった後、あまりに怖い内容で放心状態の私を見て、先生はぷぷっと笑うと 「一緒に寝るか?」 なぁんてことを平気で言うんだから! 私はすっごく怖くて、一人じゃ夜中トイレにも行けないほどだったけど、 「い、いい!」 って精一杯の強がりを見せた。
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