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◆三角関係勃発!?◆ #2
「それで、音楽室でその先生がピアノの弾き語りをしてくれたと」
「……うん。私が中学の時に文化祭で演奏してくれた曲なの」
「ピアノも弾けるのか…ちっ完璧だなぁ。俺だってギターなら弾けるけど。ほんのちょっとだけど……」
「え? なんか言った?」
「いや、何でもない!」
優斗は慌てて頭を振った。
……変な奴。
「それで?」
「なんか中学の時の記憶が蘇ってきて泣いちゃったら、先生が抱きしめてきて……」
「はぁぁ!?」
優斗はまた大声を出して立ち上がった。
講堂に僅かにいた同期たちが、顔をしかめて振り返る。
「もう、いちいち大げさ過ぎ!」
「す、すまん……」
優斗はしょんぼりと項垂れてまた椅子に座りなおした。
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