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冷たい目をする優斗。
私はその時のことを思い出して、顔を真っ赤にさせてオタオタした。
「そんで? その梁取センセーとやらは何て言ったの?」
「……何も」
「は?」
「何も言われてない」
「何も言われないわけないだろ!? 告白したんだから!」
「でも私、その後どうしていいか分からなくなって、あの空気に耐えられなくて逃げるように音楽室から出てったんだもん!
もうわけわかんなくて、暗い廊下をわ~って! 怖いとかすら考えられなかった!」
優斗は唖然としながら私を見て一言。
「それ、まだ振られてねぇじゃん」
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