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「えっ!? うそ、そうなの!?
でもその後、そのことについて全く触れられてないんだけど! それどころか避けられてる気がする……」
「ああ、なんだそういうことか。
直接ではないにしろ間接的に振られたってことね。一番嫌なパターンか」
「なんでそんなニコニコしながら一番嫌なパターンとか言うのよ」
「ごめんごめん。でもさ、さくらも気付いてる通り、相手にその気があれば返事するだろ? しないってことは言いにくい返事ってことだよな。
もう諦めろ!」
優斗はバンバンと私の背中を叩いた。
叩かれてそんなに痛いわけでもないのに、涙が滲んでくる。
「そんなに簡単に諦められたら、7年間も片思いし続けてないよ……」
ぼそりと呟いた言葉に、優斗の顔が固まる。
どうして私、好きって言っちゃったんだろう。
こんな結果になるって分かってたはずなのに。
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