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「どうして好きって素直に言えないんだろうって悩んでたはずなのに、
今ではどうして好きって言っちゃったんだろうって後悔してる。
やらずに後悔するより、やって後悔した方がいいなんて思ってたけど、こんなに気まずい関係になるならやっぱり言わなきゃ良かった……」
学校でも、いつものようにパコンと頭を叩かれることがなくなった。
家では視線を合わせてもらえない。
微妙な距離にドキドキしてあんなに悩んでいたのに、距離が遠くなったら寂しくて仕方がない。
私のことを好きじゃなくてもいいから、また前のように抱きしめてほしい。
どうせ諦められないのなら、せめて先生の隣にいたい。
どうして好きって言っちゃったんだろう。
どうして次々求めてしまうんだろう。
梁取先生は私には手の届かない存在だって、文化祭で気付いたはずなのに。
中途半端に近付いちゃったから。
幸せな甘さを知ってしまったから。
元に戻るのが、こんなにも辛い。
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