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「最近河本先生と梁取先生、妙に仲いいと思わない?
まあ、河本先生が一方的に話しかけてて梁取先生は時々ウザそうな顔しているけど。
でもそれにしたって毎日一緒に登校してるなんて……」
梁取先生の名前が出てきてビクっと肩を震わせた。
毎日一緒に登校しているのは、梁取先生が河本先生の所に泊まりにいってるからで。
でもそのことを教えてあげたら、なんでそんなこと知ってるの?って言われそう……
「私ね、河本先生と別れたの」
「え!?」
突然の告白に思わず大きな声で聴き返してしまった。
藤木先生は目を丸めて驚いている私を見てニコリと微笑むと淡々と話を続けた。
「河本先生には同棲中の彼女がいるって言ったじゃない?
どうしてそれに私が気付いたかっていうと、河本先生の家に明らかに女物のクレンジングやら化粧水やら下着まであったからなのよ」
苦々しそうに言う藤木先生。
それらを見つけてしまった時はどんな気持ちだったのだろうか。
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