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頭がクラクラする。
ショックすぎて妙に冷静になってしまう私がいる。
動揺して悲しんでいる私は幽体離脱して体を離れてしまって、私は私を不思議な気持ちで見ているような感覚だった。
心が空っぽの私はいつも通りに普通に受け答えしている。
「へえ、そうだったんですか」
口元が引きつってるよ、私。
目も充血してるし。ほら藤木先生が心配そうな顔してるじゃない。
笑え、笑え自分!
人形のようになってしまった私は、私の命令に従わずただ淡々と頷いている。
藤木先生が喋ってもいないのに頷いてるもんだから、その姿は壊れたロボットのようだった。
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