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「昨日呑んだって相手はあいつか?」
「そう、ですけど」
「お前に告白した相手もあいつか?」
「そう……ですけど……」
随分と愛されてるじゃん、梁取先生は私から視線を外してからかうように言った。
その言葉に胸がズキンと痛む。
「そんなこと、ないですよ……
それより山積みの仕事ってなんですか?」
「ないよ」
「え?」
「残ってる仕事なんて一つもない」
「でもさっき……」
「嘘だよ。あいつが気に食わなかったから」
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