◆さよなら、先生。◆

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とりあえず駅前に行ってみようと思う。 ビジネスホテルに泊まるなり、漫画喫茶に泊まるなり、とりあえず寝床を確保しなくちゃ。 泣くのはそっからだ。 そっからだぞ、自分。 言い聞かせながら歩いているのに、涙はどんどん溢れてきた。 「ひっひっ…うくっ…」 嗚咽を我慢することができない。 体の中が業火で焼かれるように熱く、心臓や内臓を掻きむしりたかった。 シャツを両手で握りしめ、口を大きく開けて声を出さずに悲鳴をあげた。 うわ~んと子供のように大声を出して泣きたかった。 それか誰もいない海に向かって声の続く限り叫びたかった。 堪えているのに、これでも必死で堪えているのに、声が零れる。 涙が溢れて止まらない。
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