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「気に食わないって、そんな子供みたいな理由……」
「悪いか?」
梁取先生が私をじっと見詰めたまま、一歩近付く。
「悪いかって……なんでそんなこと……」
梁取先生が近くなってきて、その威圧的なオーラに圧倒された私は半歩たじろぐ。
「生意気なんだよ」
逃げようとする私を制するように腕を掴んで私を睨みつけた。
「そんなこと言われても……」
あまりの近さと目力に顔を背けると、更にぐいっと体を近付けた。
先生の顔が近付く。
キスをしてこようとしているのが分かって、慌てて顔を横に向けた。
「なんで拒むんだよ」
怒った口調。
なんだか恐い。
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