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「だって……」
「お前は俺だけ見てればいいんだよ」
横を向いた私の顎を掴むと、無理やり前を向かせ唇を重ねてきた。
「ん……っ!」
強引なキス。
きつく唇を閉じる私に対して、無理やり舌を口内に侵入させようとする。
獣のようなキスに怒った私は、ドンっと思いっきり梁取先生の胸を跳ね返した。
「な…んで、こんなこと…っ!」
涙目になりながら息遣い荒く睨みつけると、
先生は跳ね返された衝撃で下を向いていた顔を上げた。
「生意気なんだよ」
先生の口からは赤い血が流れていた。
私がキスの最中に思いきり跳ね返したせいで唇を切ったようだ。
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