◆敵情視察◆ #2

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「だって……」 「お前は俺だけ見てればいいんだよ」 横を向いた私の顎を掴むと、無理やり前を向かせ唇を重ねてきた。 「ん……っ!」 強引なキス。 きつく唇を閉じる私に対して、無理やり舌を口内に侵入させようとする。 獣のようなキスに怒った私は、ドンっと思いっきり梁取先生の胸を跳ね返した。 「な…んで、こんなこと…っ!」 涙目になりながら息遣い荒く睨みつけると、 先生は跳ね返された衝撃で下を向いていた顔を上げた。 「生意気なんだよ」 先生の口からは赤い血が流れていた。 私がキスの最中に思いきり跳ね返したせいで唇を切ったようだ。
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