◆さよなら、先生。◆ #2

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◆さよなら、先生。◆ #2

大きな荷物を抱えながら泣いている私を、通りすぎる人はあえて目を合わそうとせずに小走りで通り過ぎていく。 そんな都会の冷たさが逆にありがたかった。 今は誰とも話したくない。 だって言葉が出てこない。 こんな状態でどうやってチェックインするんだと、ひとまず気持ちを落ち着かせようとするけれど、泣くのを止めようとすればするほど嗚咽が零れて胸が焼かれる。 全くの悪循環だった。 7年続いた片思いが、あっけなく終わった。 喧嘩別れみたいな最悪な最後で。 もっと最悪なのは、学校で顔を合わせないといけないこと。
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