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◆危険な一夜◆ #2
「抱きしめても、いい?」
「えぇっ!?」
これにはさすがに驚いた。
驚きすぎて口を開けたまま息を吸うのを忘れていた。
まずい、酸素!酸素!
「ダメ?」
子犬のような眼差しで控えめに聞いてくる優斗。
ここで断ったら、なんだか自分が物凄く悪い人になってしまうんじゃないかと思った。
「でも優斗、何にもしないって……言ったよ?」
すると優斗はさっきまでの子犬の表情から一変、
「そんなの嘘に決まってるじゃん」
と悪魔のような顔で笑った。
う、うそ!?
しかも、決まってるじゃんって……決まってるの!?
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